「家計簿アプリは続かなかった。でもNotionならすでに毎日使っている」
そう感じたことがあるなら、Notionで家計簿を作るのは正しい選択です。
この記事では、Notionで家計簿を作る具体的な手順を3ステップで解説します。「家計簿が続かない」を解決するための設計思想と、すぐに使えるテンプレートも用意しました。
Notionで家計簿を作るメリット3つ
アプリを増やさずNotionに一本化できる
タスク管理や読書記録をNotionで管理しているなら、家計簿も同じワークスペースに集約できます。別アプリ不要で、Notionを開くついでに支出を記録する流れが作れます。
わざわざ家計簿アプリをインストールして、ログインして、通知設定して……という手間がなくなるのは大きなメリットです。
自分好みにカスタマイズできる
市販の家計簿アプリは「食費・日用品・交通費」といった固定カテゴリが多く、自分の生活に合わないことがあります。
Notionなら、カテゴリ名もビューのレイアウトも自由に変えられます。「サブスク」「推し活」「ご褒美」など、自分だけのカテゴリを作れるのはNotionならではです。
無料プランで全機能が使える
Notionの家計簿は無料プランで全機能が使えます。データベース・数式・フォームビューなど、家計簿に必要な機能に課金は不要です。
有料プランとの違いが気になる人は、こちらの記事で詳しく解説しています。

Notionの家計簿が続かない3つの原因と解決策
「Notionで家計簿を作ったけど続かなかった」という声は少なくありません。続かない原因は、だいたい3つに集約されます。
原因1: 入力が面倒 → フォームビューで解決
テーブルビューを開いて、行を追加して、各プロパティを入力して……という手順では面倒で続きません。
解決策はフォームビューです。金額・カテゴリ・メモの3項目だけを入力するフォームを作れば、1回の入力は30秒で終わります。詳しい設定方法は後述します。
原因2: カテゴリが多すぎる → 5個以内に絞る
「食費・外食・カフェ・コンビニ」のように細かく分けると、毎回どれにするか迷って入力が止まります。
カテゴリは5個以内が目安です。たとえば「食費・日用品・交通費・娯楽・その他」の5つだけにすると、迷わず入力できます。細かい分析は後からプロパティを追加すれば対応できるので、最初はシンプルにしてください。
原因3: 振り返らない → 月1の集計ページを組み込む
記録しても振り返らなければ意味がなく、モチベーションも下がります。
月1回、月末に集計を見る習慣を作りましょう。この記事で紹介する作り方では、月別の合計が自動で集計される仕組みを組み込みます。数字が見えるだけで「来月はここを減らそう」と自然に行動が変わります。
Notion家計簿の作り方【3ステップ】
ここからは具体的な作り方を解説します。3ステップで完成する最小構成です。
ステップ1: 支出記録データベースを作る
まず新しいページを作り、「/database」と入力してインラインデータベースを追加します。
プロパティは以下の4つだけで十分です。
| プロパティ名 | タイプ | 説明 |
|---|---|---|
| 日付 | 日付 | 支出した日を記録 |
| 金額 | 数値 | 支出額を入力(円単位) |
| カテゴリ | セレクト | 支出の分類 |
| メモ | テキスト | 何に使ったかを一言で |
名前(タイトル)プロパティは「内容」にリネームしておくと、あとで見返すときに便利です。
ステップ2: カテゴリをセレクトで設定する
カテゴリのセレクトプロパティに、以下のような選択肢を追加します。
| カテゴリ例 | 含むもの |
|---|---|
| 食費 | スーパー、外食、コンビニ |
| 日用品 | ドラッグストア、100均 |
| 交通費 | 電車、バス、タクシー |
| 娯楽 | サブスク、趣味、飲み会 |
| その他 | 上記に当てはまらないもの |
繰り返しになりますが、最初は5個以内にしてください。運用しながら「これは分けたい」と感じたら増やせばOKです。
ステップ3: 月別サマリーを数式で自動集計する
同じページに、もうひとつデータベースを追加します。今度は「月別サマリー」用です。
やり方はシンプルです。支出記録データベースのビューを複製し、以下の設定を行います。
グループ化を使う方法(かんたん):
- 支出記録データベースを開く
- ビュー右上の「…」→「グループ」を選択
- 「日付」でグループ化し、「月」単位に設定
- 各グループの「金額」プロパティで「合計」を選択
これだけで月ごとの支出合計が自動表示されます。新しいデータベースを作る必要もありません。
数式を使う方法(もう少し詳しく分析したい人向け):
「月」プロパティを数式タイプで追加し、以下の数式を入力します。
formatDate(prop("日付"), "YYYY年MM月")
この数式で「2026年03月」のような文字列が自動生成されます。このプロパティでグループ化すれば、月ごとの集計がきれいに並びます。
スマホから入力する設定方法
家計簿は「使ったその場で記録する」のが続けるコツです。スマホからサクッと入力できる環境を整えましょう。
フォームビューの作り方
- 支出記録データベースを開く
- ビューの追加(+ボタン)→「フォーム」を選択
- 表示するプロパティを「金額」「カテゴリ」「メモ」「日付」の4つに絞る
- フォームのURLをコピーする
フォームビューなら、入力項目が縦に並んで表示されるのでスマホでも快適です。テーブルビューのように横スクロールする必要がありません。
ホーム画面にショートカットを追加する
iPhone の場合:
- Safariでフォームビューを開く
- 共有ボタン(□↑)→「ホーム画面に追加」
- 名前を「家計簿」にして追加
Android の場合:
- Chromeでフォームビューを開く
- メニュー(⋮)→「ホーム画面に追加」
ホーム画面にアイコンを置いておけば、ワンタップで入力フォームが開きます。これだけで入力のハードルがかなり下がります。
テンプレートを使って今すぐ始める
「手順を読むより、まず触ってみたい」という人は、テンプレートを複製するだけで家計簿を始められます。
Notionには公式のテンプレートギャラリーがあり、「家計簿」で検索すると複数のテンプレートが見つかります。
テンプレートの複製手順:
- Notionの左サイドバー下部にある「テンプレート」をクリック
- 検索バーに「家計簿」と入力
- 気に入ったテンプレートを選んで「使ってみる」をクリック
テンプレートを複製したら、前述したカテゴリの調整やフォームビューの追加を行えば、自分仕様の家計簿が完成します。
Notionのテンプレート機能は日記にも使えます。家計簿と日記を組み合わせると、お金の使い方と生活の振り返りが一体化して効果的です。

Notionの家計簿が向いていない人
正直に言うと、Notionの家計簿がすべての人に最適なわけではありません。以下に当てはまる人は、専用ツールの方が快適です。
| こんな人は… | おすすめツール |
|---|---|
| 銀行口座やクレカと自動連携したい | マネーフォワード ME |
| レシート撮影で記録したい | Zaim |
| とにかくシンプルに金額だけ記録したい | シンプル家計簿 |
Notionが向いているのは「すでにNotionを使っていて、ひとつのツールに情報を集約したい人」です。銀行口座の自動連携はできないので、手入力に抵抗がある人はマネーフォワードを検討してください。
なお、パートナーや家族と家計簿を共有したい場合はNotionの共有機能が便利ですが、無料プランではゲストの招待に制限があります。共有を前提にするなら、有料プランの検討もおすすめです。

よくある質問
- Q. Notionの家計簿は無料で使えますか?
- A. はい、無料プランで家計簿に必要な機能はすべて使えます。データベース・数式・フォームビューなど、課金なしで利用できます。
- Q. マネーフォワードとNotionどちらがいいですか?
- A. 銀行口座やクレカの自動連携が欲しいならマネーフォワード、Notionにすでに慣れていてカスタマイズ性を求めるならNotionが向いています。併用する人も多く、マネーフォワードで自動記録→月末にNotionでサマリーを作るという運用も効果的です。
- Q. 家族やパートナーと共有できますか?
- A. Notionの共有機能でページをシェアできます。ただし無料プランではゲスト招待に制限があるため、複数人で本格的に使うなら有料プランが安心です。
- Q. スマホだけでも家計簿をつけられますか?
- A. はい、フォームビューを使えばスマホだけで快適に入力できます。ホーム画面にショートカットを追加すれば、ワンタップで記録できます。
- Q. 毎月の集計は自動でできますか?
- A. グループ化と集計機能を使えば、月別の支出合計が自動で計算されます。手動で計算する必要はありません。
まとめ
Notionで家計簿を作る手順を振り返ります。
- 支出記録データベースを作る(日付・金額・カテゴリ・メモの4プロパティ)
- カテゴリは5個以内に絞る
- グループ化で月別集計を自動化する
家計簿が続かない最大の原因は「入力の手間」です。フォームビューとスマホショートカットで入力を30秒に短縮すれば、Notionを開くついでに記録する習慣が自然にできます。
まずはテンプレートを複製するか、この記事の3ステップで最小構成の家計簿を作ってみてください。



