旅行の計画を立てるとき、「宿泊先はLINEのメモ、観光地はGoogleマップのお気に入り、持ち物は手書きメモ……」と情報があちこちに散らばって「あれ、どこに書いたっけ?」となったことはないでしょうか?
Notionを使えば、宿泊先・交通・観光地・持ち物・費用をすべて1か所に集約できます。情報がまとまると準備がスムーズになるだけでなく、旅行中もスマホで確認しやすくなります。
この記事では、①旅行テンプレートの使い方、②持ち物リスト・費用管理、③グループ旅行での共有方法、④旅行中・旅行後の活用法を順番にくわしく解説します。グループ旅行での共同管理や割り勘計算の方法については、友達との旅行をNotionで管理もあわせて参考にしてください。
なぜNotionで旅行計画を立てると楽になるのか?

宿泊・交通・観光地の情報が「1か所」に集まる
旅行の情報管理でよくある悩みは、情報がバラバラになることです。ホテルの予約確認メールはGmailの中、観光地の候補はGoogleマップのお気に入り、電車の時刻はメモアプリ、予算はスプレッドシート……と複数のアプリを行き来するのはとても手間がかかります。
Notionなら1つのページにすべての情報を集められます。たとえば「京都旅行2026」というページを作り、「ホテル名: 〇〇ホテル、チェックイン: 15:00、予約番号: XXXXXXXX、GoogleマップURL: https://…」とまとめて書いておくだけで、当日もスマホ1台で全情報を確認できます。
「あれ、ホテルの予約番号ってどこに書いたっけ?」と出発当日に焦ることがなくなるのが、Notionで旅行計画を立てる最大のメリットです。メール・メモ・マップを横断して探す手間がゼロになります。
チェックリストで忘れ物・やり残しがなくなる
旅行前のストレスの一つが「準備できているかどうかの不安」です。「パスポートは?充電器は?変換プラグは?」と直前まで気になってしまう人も多いでしょう。Notionのチェックリスト機能を使えば、この不安を解消できます。
`/todo` と入力するだけでチェックリストブロックが作れます。持ち物をカテゴリ別(衣類・充電器・書類・洗面用具)に分けてリスト化し、準備できたものをチェックしていくだけです。チェックを入れると✅が付くので、達成感もあります。
観光地ごとの「やりたいことリスト」としても活用できます。「金閣寺: 朝イチで行く」「錦市場: 食べ歩き」「嵐山: 竹林ルートを歩く」といったリストをノートのように作っておけば、現地でも迷わず動けます。旅行前の準備チェックリストと現地用のやることリストを組み合わせることで、準備不足や見落としがほぼなくなります。
複数の旅行を比較・参照しながら計画できる
旅行を重ねると「去年の沖縄旅行、どこのホテルに泊まったっけ?」「あの温泉宿、よかったな。また行きたいけど名前が思い出せない」というシーンが出てきます。Notionのデータベース機能を使えば、過去の旅行をすべて記録として残しておけます。
データベースに「行き先」「旅行期間」「総費用」「評価(星5段階)」「メモ」といったプロパティを設定すると、旅行ログが一覧で確認できます。フィルター機能を使えば「評価4以上の旅行だけ表示」「国内旅行だけ表示」といった絞り込みも可能です。
計画中の旅行と過去の旅行を並べて比較することで、「この行き先は費用がかかりすぎた」「この季節に行くと混んでいた」といった振り返りを次の計画に活かせます。旅行の記録が資産になっていく感覚は、Notionならではの楽しさです。
旅行計画に使えるNotionテンプレートの活用法
テンプレートの探し方
Notionには公式のテンプレートギャラリーがあり、notion.so/templates から無料で使えるテンプレートを探せます。「旅行」や「travel」で検索すると、旅程管理・パッキングリスト・費用管理など用途別にさまざまなテンプレートが見つかります。
コミュニティが作ったテンプレートも多数公開されており、個人ブログやNotionの公式フォーラムでシェアされているものを複製して使うことも可能です。テンプレートの「複製」ボタンを押すだけで自分のワークスペースにコピーされるため、設定に手間はかかりません。
最初から完璧なテンプレートを探す必要はありません。シンプルなものを複製して、自分の旅行スタイルに合わせてプロパティを追加・削除していくのがおすすめです。使いながら少しずつカスタマイズすることで、自分だけの旅行管理システムが育っていきます。
旅行計画テンプレートの基本構成
一から作る場合でも、次の構成を参考にすれば使いやすい旅行テンプレートを作れます。以下が基本の7項目です。
カバーページ: 旅行名・期間・メンバー・テーマ写真。旅行のトップページとして機能します。写真を設定するとビジュアルで旅行気分が高まります。
旅程データベース: 日程・時間帯・場所・予約情報をデータベース化。カレンダービューで日程を一覧表示できます。
宿泊情報: ホテル名・住所・チェックイン時間・予約番号・金額をまとめて記録します。予約確認書のPDFを添付しておくと当日も安心です。
交通情報: 新幹線・飛行機の時刻・座席番号・乗換情報を一覧化。座席番号や予約番号も一緒に書いておきましょう。
持ち物リスト: カテゴリ別のチェックリストを作成。詳しい活用法は次のセクションで解説します。
費用管理: 交通・宿泊・食事・観光の予算と実績を記録するシートです。
おすすめスポット: 観光地・レストランの候補リスト。GoogleマップのURLも貼り付けておくと便利です。
旅程データベースをカレンダービューで見る
旅程データベースの最大の強みは、ビューを切り替えて日程を複数の視点で確認できることです。
カレンダービューでは、日付プロパティをもとに旅行の予定がカレンダー形式で表示されます。「3日目の午前が空いている」「4日目は予定が詰め込みすぎている」といったことが一目で分かります。
タイムラインビューでは「移動→観光→食事→移動」の流れを時間軸で可視化できます。複数日にわたる旅行のダブルブッキングや、無理な移動スケジュールを事前に発見して修正できるのが便利です。
テーブルビューで全体のリストを確認しつつ、カレンダービューで日程を確認するという使い方が実践的です。データベースのビューはいつでも追加・切り替えできるので、用途に合わせて使い分けましょう。
持ち物リストをNotionで完璧に管理する方法
旅行の種類別チェックリストの作り方
旅行の種類によって持ち物は大きく変わります。国内旅行・海外旅行・キャンプ・ビジネス出張では必要なものが異なるため、種類別にチェックリストを用意しておくと毎回の準備が楽になります。
Notionでのチェックリストの作り方はシンプルです。`/todo` と入力するとチェックリストブロックが追加されます。カテゴリごとに見出し(`/heading3`)を使って区切ると見やすくなります。
たとえば国内旅行用のチェックリストなら、次のように整理できます。
- 書類・財布: 財布、クレジットカード、交通系ICカード、運転免許証
- 衣類: Tシャツ(日数分)、下着(日数分)、羽織れるもの1枚
- 充電関係: スマートフォン充電器、モバイルバッテリー、イヤホン
- 洗面用具: 歯ブラシ、シャンプー(小分け)、コンタクト用品
- その他: 常備薬、エコバッグ、日焼け止め
カテゴリで整理することで抜け漏れが防ぎやすくなります。一度作ったリストをテンプレートとして保存しておけば、次の旅行から使い回せます。
チェックリストをテンプレートとして保存する
毎回チェックリストをゼロから作るのは手間がかかります。Notionのテンプレートボタン機能を使えば、作成済みのチェックリストをボタン1つで複製できます。
設定方法は次のとおりです。
- チェックリストを作り終えたページで「テンプレートボタン」ブロックを追加(`/テンプレートボタン` と入力)
- ボタンに名前をつける(例:「新しい旅行チェックリスト」)
- テンプレートとして使いたいブロックをボタンの中にまとめる
次の旅行のとき、ボタンを押すだけで同じチェックリストが複製されます。前回の旅行でチェックが入ったままのリストを使い回すことなく、毎回まっさらな状態でスタートできます。旅行の種類ごとにボタンを作っておくと、さらに便利です。
海外旅行のドキュメント管理
海外旅行では紛失・盗難に備えて、重要書類をNotionにデジタルバックアップとして保存しておくことをおすすめします。緊急時に現地でも確認できるため、安心感が大きく違います。
記録しておくと便利な情報は次のとおりです。
- パスポート番号・発行日・有効期限
- 海外旅行保険の証券番号・緊急連絡先
- ホテルの住所・電話番号(現地語でも記載)
- クレジットカードの緊急連絡先(紛失・盗難時)
- 在外公館(大使館・領事館)の連絡先
電子チケット・ホテル予約確認書のPDFや画像ファイルも、Notionのページに直接添付できます。メールの受信ボックスを探す手間がなくなり、オフライン環境でも確認できるので非常に便利です。現地Wi-Fiに接続できない状況でも、事前にページを開いておけばキャッシュで閲覧できます。
費用管理をNotionのデータベースでまとめる方法
費用管理データベースの設計
旅行の費用をNotionのデータベースで管理すると、カテゴリ別の集計や予算オーバーの確認がとても楽になります。シンプルな設計で十分機能するので、はじめて使う場合は次のプロパティから始めてみましょう。
| プロパティ名 | 種類 | 内容 |
|---|---|---|
| 項目名 | タイトル | 食事、宿泊、入場料など |
| 日付 | 日付 | いつ支出したか |
| カテゴリ | セレクト | 交通・宿泊・食事・観光・買い物 |
| 金額 | 数値 | 支出額(円) |
| 支払い方法 | セレクト | 現金・カード・電子マネー |
| メモ | テキスト | 補足情報 |
カテゴリのフィルター機能を使えば「食事だけの合計を確認」「交通費だけを一覧表示」といった絞り込みが即座にできます。数値プロパティを使えばデータベースのフッターに合計額も表示できます。
予算管理:計画vs実績を比べる
旅行の費用管理で役立つのが「予算」と「実績」を並べて比較する仕組みです。費用管理データベースに「予算」と「実績」の2つの数値プロパティを設けることで、計画と実際の支出を一目で比較できます。
数式プロパティを使えば「実績 − 予算」の計算を自動化でき、オーバーしているカテゴリをすぐに把握できます。「食事は予算内に収まったが、おみやげで大幅に超えた」といった振り返りが視覚的に確認できます。
グループ旅行では、割り勘計算のメモも同じページに残しておくと後から精算するときに便利です。「Aさんが宿泊費を立て替え、Bさんが食事を多く払った」などの記録を残しておけば、帰宅後もスムーズに精算できます。
グループ旅行の費用を「割り勘DB」で管理
グループ旅行では「誰が何を立て替えたか」の管理が複雑になりがちです。Notionの費用管理データベースに「立替者」プロパティを追加するだけで、誰がいくら払ったかを一覧で把握できます。
各自の立替金額を合計し、均等割りした金額との差分を計算することで最終的な精算額も算出できます。「AさんはBさんに2,000円払う」「CさんはBさんに1,500円払う」といった精算メモをデータベースの下に書き添えておくと、帰宅後の精算がスムーズです。
グループ旅行の費用管理や割り勘をより詳しく管理したい場合は、友達との旅行をNotionで管理する方法でくわしく解説しています。割り勘専用のデータベース設計なども紹介しているので参考にしてみてください。
グループ旅行でNotionを共有する方法
全員が見られる「旅行計画ページ」を作る
グループ旅行の幹事として計画ページを作ったあとは、メンバー全員に共有しましょう。Notionにはページを「ウェブで公開」する機能があり、相手がNotionアカウントを持っていなくてもリンクで閲覧できます。
操作は簡単です。
- 旅行計画ページを開いて、右上の「共有」ボタンをクリック
- 「ウェブで共有」をオンにする
- 生成されたリンクをコピーする
- グループLINEやメッセージアプリで全員に共有する
これだけで全員がブラウザからページを確認できます。宿泊先・集合場所・旅程・持ち物リストを1つのリンクで全員に伝えられるので、「あれって何時集合だっけ?」という質問が来なくなります。幹事の負担がぐっと減ります。
全員が編集できるようにゲスト招待する
閲覧だけでなく、メンバー全員がページを編集できるようにするにはゲスト招待が必要です。各自が行きたいスポットを追加したり、担当するタスクにチェックを入れたりできるようになります。
招待手順は次のとおりです。
- 旅行計画ページの「共有」ボタンをクリック
- 「人を招待」欄にメンバーのメールアドレスを入力
- 権限を「編集可能」に設定して送信する
メンバーがNotionアカウントを持っていない場合は、招待メールからアカウントを作成することになります。アカウント作成は無料で数分で完了するため、旅行前に声がけしておくとスムーズです。
コメント機能も活用できます。気になるスポットに「ここ行きたい!混んでたらやめよう」とコメントを残したり、費用の見積もりに「少し高くない?」とリアクションを付けたりと、LINEのやり取りをNotionに集約できます。
グループ旅行の幹事がラクになる使い方
Notionを使うと、旅行幹事の作業を大幅に効率化できます。とくに役立つのが「タスク割り当て」です。
「宿泊先の予約担当: Aさん」「新幹線チケット手配: Bさん」「現地レンタカー手配: Cさん」といったタスクをデータベースで管理し、担当者プロパティを設定することで誰が何をすべきかが一目で分かります。タスクが完了したらステータスを「完了」に変えるだけで、進捗管理もできます。
旅行前の連絡事項(集合場所・持ち物・費用の事前徴収など)をまとめたページを共有することで、同じ質問に何度も答える手間もなくなります。旅行後の費用精算もNotionでまとめて管理すれば、LINEのやり取りが散らかることなく、すっきりと完結できます。
旅行中・旅行後にNotionを活用する方法
旅行中:スマホアプリで現地情報をリアルタイム追記
Notionはスマホアプリでも快適に使えます。旅行中に気になったことをその場でメモするツールとして活躍します。
観光中に行ったお店の名前や感想をメモしたり、気になった穴場スポットの写真をアップロードしたりできます。「このラーメン屋、また来たい。場所はここ」と写真付きでメモしておけば、次の旅行計画に活かせます。予定になかった発見もすべて記録できるのがNotionの強みです。
オフライン環境でも、事前にページを開いておけばキャッシュで閲覧できます。山間部や電波の悪い場所でも宿泊先の情報や地図URLを確認できるので、電波の心配なく使えます。ただし新規入力はオンライン時に同期されるため、重要なメモはWi-Fiに接続できるタイミングで入力しておくことをおすすめします。
旅行後:旅行記として記録・保存
旅行から帰ったあと、旅中のメモや写真をまとめて「旅行記ページ」として仕上げるのがおすすめです。当日の感想や思い出を整理してまとめることで、旅行の余韻を楽しめるだけでなく、後から振り返るときに役立つ記録になります。
旅行記ページの構成は自由ですが、「日程ごとのメモ + 写真 + 総評」をシンプルにまとめるだけでも十分です。データベースに旅行エントリとして追加すれば、旅行ログとして年々積み重なっていきます。10年後に「2026年の京都旅行」を振り返ることができるのは、アナログのメモ帳にはない魅力です。
友人・家族への共有も簡単です。「ウェブで共有」機能を使えば旅行記ページのリンクを送るだけで、写真付きの旅行記を見てもらえます。Notionで写真を整理・共有する方法については、Notionで写真を共有するでくわしく解説しています。
Notionで旅行計画を始めるには?
まずはNotion無料プランで試してみよう
旅行計画を管理するだけなら、Notionの無料プランで十分です。ページ数の制限もなく、データベース・チェックリスト・ファイル添付といった主要機能はすべて無料で使えます。
アカウントの作成はGoogleアカウントと連携するだけで完了し、3分もかかりません。まずは無料で始めて、使い勝手を試してみましょう。有料プランへのアップグレードは、チームで使うようになってから検討すれば十分です。
初めてのNotionの使い方はこちら
「Notionって何から始めればいいの?」という人は、まず基本操作を覚えることをおすすめします。ブロックの使い方・ページの作り方・データベースの基本など、はじめて使う人向けに分かりやすくまとめた記事があります。
「ブロックって何?」「ページを作るには?」という基本操作から知りたい場合は、Notionの使い方完全ガイドを参考にしてください。旅行計画でも使うデータベース機能をもっと活用したい人には、Notionの活用法10選もおすすめです。旅行以外の用途でもNotionをフル活用できるようになります。
まとめ:Notionで旅行計画がグッと楽になる
この記事で紹介した内容を整理します。
- バラバラだった旅行情報(宿泊・交通・観光地・費用)が1か所に集約される
- テンプレートを活用すればゼロから作らなくてよく、次の旅行からも使い回せる
- チェックリスト機能で持ち物の忘れ物・準備不足がなくなる
- グループ旅行の共有・費用管理・割り勘もNotionで完結できる
- 旅行後も旅行記・旅行ログとして記録を残せる
Notionは最初は少しとっつきにくく感じるかもしれませんが、旅行計画のような「具体的な用途」から使い始めると自然に覚えられます。まず1つの旅行計画ページを作ってみることが、Notionを使いこなす最短ルートです。
グループ旅行の詳しい活用法や、写真の共有・整理方法についてはこちらの記事もあわせてどうぞ。






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